スコーンと昔いちごジャム | 芳泉茶寮 オンラインショップ

2022/05/23 19:54

5月のGWがあけると、毎年、昔いちごの収穫時期となります。


毎年、4月になると「今年はどんな感じだろう?」と気になって、
R工房の佐野さんご夫妻と連絡をとります。

今年も5月に入ってから3回ほど収穫にでかけ、昔いちごを使ったジャムを
作りました。

昔ながらの品種なので、酸っぱくて小粒。鳥も食べない。
なので、露地栽培で無農薬でも、元気に育ちます。

このいちごで作ったジャムは、酸味といちごの薫りが抜群。
私が大好きないちごジャムです。

私が作る全粒粉のスコーンには、このジャムでないと。
というより、このいちごジャムに出会って、私はこの
スコーンを再び作るようになったのです。

昔いちごジャムとの出会いは2015年2月。
のちに私たちが芳泉茶寮の改修をお願いすることになる「光風林」の
筒井さん宅で開かれたパネルディスカッションの場に私たちが参加した日でした。

この日、R工房の佐野さんが販売されていたのが「昔いちごジャム」でした。
試食させていただいた時のことは今も鮮明に覚えています。


佐野さんの手作りの木のスプーン。酸味の多い昔いちごジャムを食べるにはぴったりのスプーンです。

瓶のそこまですくえるスプーン。余すところなく食べられます(^^♪


「このいちごジャムを味わうために、あのスコーンをまた焼こう!」
私は瞬時にそう思いました。

イギリスのガーデンセンターで食べた、あのスコーン。
湖水地方で、石臼挽きで作られた小麦粉を使って作っていたあのスコーンに
このジャムをのせて食べたい、と思ったのです。

粉もバターも違うのですから、イメージ通りに作るのは少し時間がかかりました。
しかし、イギリスにいた時さえ使わなかった材料を使えることがわかりました。

「ホエイ」です。
チーズを作る際にできる副産物である「乳清」
これを、チーズ工房から分けていただくことができることを知りました。

IKAGAWAチーズ工房は、いすみ市山田にある小さなチーズ工房です。
ジャージー牛を育て、そのミルクからチーズを作っています。
牛さんたちは牧草を食べて生きています。

五十川さんは「草農家」だな、と感じることがあります。
牛たちが冬を越すための草を育てては刈って貯めていく。
健康な牧草を育てるために、土中環境を改善したり、
さまざまな工夫をなさっている姿を見ると、そう思います。

初夏、牛たちが青々とした生の牧草をたくさん食べるシーズンのホエイは
本当に良い香りがします。子どもたちへのミルクの残りをわけてもらっている
感じです。

そのホエイを使って、スコーンを作ります。

北海道の小麦粉、全粒粉、そしてバター。
ホエイとあわせていく作業中、ミルキーな甘い香りが漂います。
幸せなひと時。

オーブンで焼いて、完成です。

出来上がったスコーンには、もちろん昔いちごジャム。
できればクロテッドクリームとともに召し上がっていただきたいです。