2023/01/10 23:39
みなさま、こんにちは。
芳泉茶寮の高橋です。
いつもたくさんのご注文をいただき、ありがとうございます。
今日は芳泉茶寮のベジタリアン白菜キムチのことをお話しようと思います。
私がキムチを作り始めたのは、1999年、ロンドンに住んでいた時。当時、弁護士事務所の丁稚奉公的な年次だった夫。物価の高いロンドンでの暮らしは大変だったけど、そのお陰で私はいろいろなものを一から手作りするようになりました。
当時、私はホリスティック栄養学を学んでいて、オーガニックな食品に傾倒していました。身体によい食べ物と言えば腸に良い「漬物」。ぬか漬けは特に良いと思うけど、もともと野菜が苦手だった私は子どもの頃に漬物を食べた記憶がないし、そんなに漬物が好きでもありませんでした。でもキムチなら興味あるな、と思って、チャイナタウンで白菜を買い、作り方が全くわからないから本屋で韓国料理の本を読んでは覚えて帰り、近所のインド人マーケットで唐辛子を買って、似ても似つかないものが出来上がったのがはじまりでした(笑)。
私はアミノ酸調味料が苦手なので、たいていの漬物は買うことが出来ません。なので、それを使わなくても美味しくできるようにと、試行錯誤して自分なりのレシピを作りました。
そして、その後、アミの塩辛などの動物性の材料を使うのをやめ、今のベジタリアンバージョンのレシピに至りました。
ベジタリアンキムチにしてみると、その後味の軽さと、極上の酸味が醸し出され、チゲにしたり、炒め物にした時のキムチの旨味が今まで以上に魅力的でした。
さて、私達が今住んでいるのは千葉県のほぼ真ん中、長南町。完全に移住したのは6年前になります。それまでは東京との二拠点生活をしていました。
東京にいた時には、八百屋さんやスーパーで買った白菜で漬けていたキムチ。私がやっていたお料理教室でも白菜キムチを作っていました。
長南町に住むようになってほどなく、とあるきっかけで、地元の方が作った白菜をいただきました。
美味しい白菜をいただいて、意気揚々といつものようにキムチを作りました。その白菜で作ったキムチがとっても美味しくて、そして、長南町でのご縁のお陰でキムチが作れたことがうれしくて。
白菜をいただいたお礼にキムチをお持ちして、その時に、ぜひこれから先、私たちがキムチを作る白菜を買わせていただけませんか?とお願いしました。
一年目、買わせていただいたのは10個か、せいぜい20個だったと思います。白菜のシーズンが終わって、たまたまお会いした時に「高橋さんがキムチ作るのに使ってくれるから、今年はたくさん白菜作ることにしたよ」と声をかけてくださいました。そうして、どんどん数が増えて、今シーズンはこれまでに約100個の白菜をキムチにしました。
ある年には大雨で白菜を植えた畑自体が流されてしまったこともあります。そんな大変な状況でも、いつも笑顔で立派な白菜を渡してくださって。畑仕事をしてくださることが本当にありがたいな、と思います。
今、漬物担当は夫の信博さん。信博さんは漬物が大好きなので、この季節は漬物部長として大活躍です。キムチを仕込めるのはあと2回ほど。シーズン最後にはまとめて購入してくださるお客さまが多いので、張り切って作っています。
写真に写っている干し大根は、一ノ宮のミナモトファームの齋藤絢子さんが無農薬で育てたもの。漬物用の大根をリクエストして育てていただいています。シャキシャキと小気味よい歯ごたえと甘みが最高です❤
干し大根は、つぼ漬けともろみ漬け、そして、たくあんと、いぶりがっこ用。
すごい人気で、瞬く間に売れちゃいましたので、今年も張り切って作ります(^^♪
これからも芳泉茶寮のお漬物をどうぞよろしくお願いいたします(^^♪