2025/10/13 23:18
みなさま、こんにちは。
芳泉茶寮の高橋です。
今日は「蓮の葉包みの中華おこわ」についてお話したいと思います。
このおこわは、芳泉茶寮を始めた約9年前、地元のマルシェに出るにあたって
作って持参したのがスタートでした。
東京から、今住んでいる千葉県長南町に移住して始めた芳泉茶寮の活動。
右も左もわからないままに地元で大人気の「パンガナイト」
というマルシェに誘っていただきました。
このイベントを主催されている方が、芳泉茶寮の古民家改修の際に
土壁塗りを手伝いに来てくださったのがきっかけでした。
「パンガナイト」は大人気のパン屋さんが一堂に会するイベントで、
整理券を求めて長蛇の列ができるほどの人気マルシェだということを、
マルシェの当日に知るというぐらい、何も知らずに参加しました。
「パンは作ってないけれど大丈夫ですか?」と主催の友人に確認し、
その日に持って行ったのが「蓮の葉包みの中華おこわ」と「パイナップルケーキ」、
そして「辣油&山椒油」でした。
今では芳泉茶寮の看板商品となったこのおこわですが、
当時はまだひとつひとつ蓮の葉で包むことも慣れていなくて、
この日に持参できたおこわはたぶん50個にも満たなかったと思います。
芳泉茶寮を始める前、自宅で料理教室をしていた時には、
写真のように蒸篭に蓮の葉を敷き、おこわをひとまとめで蒸していました。

それをひとつひとつ包んで蒸して、というスタイルに変えることで、
蓮の葉の香りがより鮮明に楽しんでいただけるだけでなく、
冷蔵・冷凍もしやすくて、マルシェで喜んでいただけるスタイルになりました。
このスタイルが定着したころ、この商品を通販で販売することにしました。
最初はチルド便だけで発送していましたが、数年前から冷凍便を扱えるようになり、
より便利な形でお客さまにお届できるようになりました。
中華おこわ作りは、
蓮の葉の準備、
炊き込む際につかう特製のタレの仕込
3種のきのこの準備、
そしておこわを炊き上げる作業と葉っぱに包んでから蒸す作業、
となります。
蓮の葉はまず、乾燥した大きな蓮の葉を1枚1枚湯通しをします。
1枚の蓮の葉からおこわ6個分の蓮の葉を切り出すことができます。
茹でた後、大きな葉を広げ、調理ばさみで葉を切っていきます。
特製のタレは、醤油ベースに、甘草、フェンネル、八角、シナモン、
四川唐辛子、胡椒、黒糖、生姜、などを3時間ほど煮だして濾して用意します。
使うお米は長南町の無農薬栽培のうるち米ともち米。半々で用意します。
一緒に炊くきのこは舞茸・平茸、そして椎茸の3種類です。
食べやすい大きさに割いてから一度冷凍することで、旨味を引き出せるように工夫しています。
いよいよ炊く際には、米を3時間ほど浸水してから、特製のタレでキノコを煮て、
それから米入れて鍋で炊きます。炊き上がったらごま油を塗った蓮の葉に包んで、
最後に蒸篭で蒸し上げます。
マルシェに持参するときには、この熱々の状態で持っていきます。
通販の時には、しっかり冷ましてから袋詰めし、冷蔵か冷凍します。
蓮の葉に包まれたおこわは、蒸し上げると出来立てのような美味しさがよみがえります。
ぜひ蒸篭で蒸してお召し上がりいただけたらと思います。
今は、電子レンジでも蒸篭で蒸したように仕上がる道具?があるようですね。
それを使っていただいても美味しくお召し上がりいただけるかと思います。
冷凍で保存可能で、急なお客さまの際や、お休みの日のブランチにも
お役に立てるかと思います。
子どもさんのおやつに使ってくださるご家庭もあるようです。
秋は特におこわが美味しい季節。
ぜひ、お試しいただけたら嬉しいです(^^♪