2026/04/16 23:26
ある日、いつもと同じように最寄りのスーパー「T Mart」に出かけた私達。
このスーパー、上総牛久(かずさうしく)という千葉の里山の真ん中にあるのですが、
品ぞろえが驚異的なんです。
入り口にMacDonaldやFUJIYAがあり、山崎パンなども並んでいるにも関わらず、
A2ミルクのヨーグルト「Purnature」や三之助豆腐、自然の味シリーズの商品が揃っていて、
店頭で販売されているお惣菜の揚げ油も圧搾搾りの菜種油を使用している、
という、驚きのスーパーです。
ある日店内に入ると奥の方に山のように積まれているマスカルポーネチーズを発見しました。
お値段なんと!1個50円。2個で60円!
もう、大興奮!!
時は1990年。
私が大学1年生に入学したその年は、日本でティラミスの大ブームが起きた年。
雑誌Hanakoでティラミスの特集が組まれ、私もそれを読みながら、
いろいろなティラミスを食べるのが大好きになりました。
この大特価のマスカルポーネチーズを目の前にし、
「これは私にティラミスを作れということだな」と勝手に使命感を抱き、
マスカルポーネチーズを買い込みました。
(ちなみに、それ以来SALE販売することはないので、まんまと定価で購入し続けています)
そしてその場で思いついたのが、「杏仁パウンドケーキを使ってみよう!」
というアイデアでした。家に帰って、杏仁パウンドケーキを薄くスライスして用意。
エスプレッソメーカーはないので、濃く淹れたコーヒーを使うことにしました。
このコーヒー、大多喜の「抱/HUG(ハグ)」という名前のお店の「オリジンブレンド」。
抱の店主は、あの表参道の伝説のコーヒー店「大坊珈琲店」の大坊さんの最後のお弟子さんのひとりで、ハンドピック、手回しロースターによる自家焙煎で極上のコーヒーを用意してくれる方です。
大多喜にひっそりとたたずむお店は、コーヒーにしっかり向き合う人だけを迎える、そういうお店です。無言で一杯を楽しむ時間は格別。
そんなお店のオリジンブレンドが我が家の日常のコーヒーなのですが、
そのコーヒー豆をたっぷり使って淹れたコーヒーを杏仁パウンドケーキにしっかり浸して使ってみることにしました。
一方、新潟から取り寄せている自然卵ときび砂糖、そしてZannettiのマスカルポーネチーズをあわせてクリームを作り、コーヒーを浸した杏仁パウンドケーキと交互に重ねていきます。
芳泉茶寮の杏仁豆腐は、3種の杏仁をひと晩水に浸したものをブレンダーにかけ、
晒で搾った杏仁汁を使いますが、晒の中に残った杏仁のおからを使って作るのが
「杏仁パウンドケーキ」。
まだまだ杏仁の香りや味が残っているこの「おから」はアーモンドプードルのような風味をもっています。
ティラミスに組み立てた後、3日後からが食べごろなのですが、それはなぜか?というと、この杏仁のおからを材料にして焼いたスポンジがしっかりと馴染み、ティラミスとしてのまとまりがしっかり感じられるようになるのが3日目以降だからなんです。
この度販売開始するティラミスは1箱で約2人前。
容器から皿にだして、別添のカカオパウダーを茶こしでふってからお召し上がりください。
カカオパウダーはフランス、ペック社のもの。カカオの風味ときれいな色が楽しめる、
大好きなカカオパウダーです。
材料のすべてを、私が大好きなティラミスのために厳選しました。
フィンガービスケットを使ったものとは違って、杏仁のおからの舌触りがちょっと「ザラっ」としているため、それが気になる方もいらっしゃるかもしれません。私はアーモンドプードルのようなそのテクスチャーが好きで、しっかり噛むとほのかに杏仁の香りが楽しめて、むしろ通常のティラミスよりも気に入っています。
杏仁豆腐を作らないとティラミスまでの工程が実現しないので、
杏仁豆腐とのセットで販売させていただきます。
ニューフェイスの「杏仁ティラミス」。
どうぞよろしくお願いいたします。

